中国の電子商取引大手アリババの共同創業者、馬雲（ジャック・マー）氏（写真）は１２月８日、傘下の金融会社アント・グループについて、人工知能（ＡＩ）の分野に大きなチャンスがあると語り、アントの将来に自信を示した。パリで２０１９年５月撮影（２０２４年　ロイター/Charles Platiau）

[北京 ９日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババの共同創業者、馬雲（ジャック・マー）氏は８日、傘下の金融会社アント・グループについて、人工知能（ＡＩ）の分野に大きなチャンスがあると語り、アントの将来に自信を示した。アントの新規株式公開（ＩＰＯ）が２０２０年、中国当局によって中止に追い込まれて以来、同氏が公の場に姿を現すのはまれ。 馬氏はアント・グループの共同創業者でもある。中国メディアの「３６Ｋｒ」によると、アントの創業２０周年の記念式典で演説し、ＡＩの技術革命を歓迎した。 アントはロイターのコメント要請に現時点で応答していない。 馬氏は「われわれの世代は非常に幸運だ。インターネット時代のチャンスをつかんだ」とした上で「今後２０年間にＡＩ時代がもたらす大きな変化は、誰の想像をも超えるだろう」と語った。 また、アントが過去数年間に直面した経験と挑戦に感謝しているともし「アントが成長し成熟するのは、こうした励ましや批判があるからだ」と述べた。