ダビド・シルバが語る
元スペイン代表MFダビド・シルバ氏が『WOWOW』の独占インタビューに応じ、チャンピオンズリーグや日本代表選手について語った。 チャンピオンズリーグ(CL)2024-25 試合日程・結果・リーグフェーズ組み合わせ・出場チーム 現役時代にバレンシアやマンチェスター・シティ、レアル・ソシエダなど活躍し、スペイン代表としても125キャップを誇るD・シルバ。EURO連覇やワールドカップ優勝、4度のプレミアリーグ制覇など数々のタイトルを手にする華々しいキャリアを送ったスペイン屈指の天才MFは、2023年夏にケガの影響もあって現役を引退している。 そんな38歳のD・シルバ氏は先日、欧州サッカー界のレジェンドたちが集った「DIAMOND CUP OF LEGEND」で来日し、日本のサッカーファンを湧かせていた。そしてその際、今シーズンもチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグを放送する『WOWOW』が独占インタビューを敢行。今季のチャンピオンズリーグや、レアル・ソシエダ時代のチームメイトでもある久保建英、さらに日本人選手について語った。
チャンピオンズリーグの難しさとは?
――昨年のシーズン前にケガで現役を引退されましたが、引退後はどう過ごしていますか? 「1年間は膝のケガからの回復に努めていたけど、今年は家族やまだ幼い子ども達と時間を過ごすようにしているんだ。それまではあまり自分の時間がなかったから、彼らと過ごせることを楽しんでいるよ」 ――試合を追っているチームはありますか? 「所属していたチームはいつも追っているよ。やはり自分がプレーしていたチームには特別な愛情があるからね。彼らの試合を一番追っているよ」 ――今季のマンチェスター・シティをどう見ていますか? 「良いと思うよ。今は流れが悪いけど、ここ数年とても調子が良いと思う。僕がいた2010年からの変化はすごいし、ここ最近も決勝に何度も進出し、そこで勝っているね」 ――今も連絡を取り続けている選手はいますか? 「今でも、仲の良いチームメイトと連絡を取り合っていて、かなりよく話すよ。(ジョン)ストーンズや(ケヴィン)デ・ブライネ、そしてブライム・ディアス(レアル・マドリー)とかかな」 ――プレミアリーグやEURO、ワールドカップも制覇しているあなたからみて、チャンピオンズリーグの難しさはどこにあるのでしょう? 「そうだね……EUROやワールドカップと同じくトーナメント戦だし、1試合に負けるともう終わりだから難しいよね。ラ・リーガなら38試合を戦うけど、CLやELのような大会は1試合でつまずいたり、何かが起こってしまったりすると、もうお終いだ」
久保建英との関係
――中村俊輔、長友佑都、香川真司など身長の低い日本人選手らがCLを戦ってきましたが、彼らの印象は? 「とても良い印象を持っているよ。日本のチームとも戦ったことがあるし、最後はタケ(久保建英)になるけど、チームメイトもいた。彼らは桁外れに素晴しいクオリティをもっているし、サッカーが巧くフィジカルも強靭で、レベルが高いと思う。しかも、競争力をどんどん高めてきている。結局はハイレベルであることに加えて高い競争力が必要だから、(日本人選手は)それを達成しているところだと思う」 ――ソシエダで共にプレーした久保はあなたから多くを学んだとインタビューで話していましたが、彼についてどんな思い出をお持ちですか? 「彼の才能やプレーはもちろんだが、彼が面白い子なのもとても良いこと。そのカリスマやポジティブさが周りに伝染していてとても良いと思うね」 ――具体的なエピソードや会話の内容は覚えていますか? 「彼が冗談を仕掛けていたのは他のチームメイト達だったんだけど、僕にはもう少し敬意をもって接してくれていたよ。彼よりかなり年上だからね。彼が幼いころに僕のプレーを見ていたことも影響してるのかな(笑)。でも彼とは良い関係で、助言することで助けになりたかったんだ。若いうちは誰でも助言を必要としているから、僕も若い頃に助言をもらったように、彼の助けになれるようできる限りのことをしたつもりだよ」 ――彼は「急ぐな。ゆっくりいけ」というあなたの助言を今でも大切にプレーしているそうです。 「そういった意味で、常に助けになりたいとは思っている。若いと経験していない状況が多い。少しずつ経験を重ねていかなければならないが、誰か助けてくれる人がいるならその方がずっと良いんだ。一旦止まったり、スピードを緩めたりする強弱が必要な状況があったのかもしれないね。時間と共に身に付くことだけど、僕自身も既に経験していたからこそ、助けられるよう常に努めていたよ」
日本人選手へ贈る言葉
――日本人選手は、例えば欧州の選手と比べて体格は大きくないと思います。体格としては日本人に近いあなたから、彼らに伝えることがあるとしたらなんでしょうか? 「フィジカルに関する強みとは、つまり自分の身体をどう使いこなすべきかを把握していることだと思う。だから僕の長所の一つは、自分の身体の使い方を分かっていたということだね。欧州のフィジカルは、日本にはないものかもしれない。だからこそ、欧州に出ていく時や彼らを相手に戦う時には、自分の身体を上手く使うこと。身体の小さい選手にとっては、それが結局はとても重要なことだと思う」 ――CLは日本でも観戦ができ、多くのサッカーファンが世界最高峰の試合を楽しんでいます。視聴者がCLで注目すべきはところはどこでしょうか? 「CLというのは、最高峰のチーム同士の戦い。結局注目すべきは、それぞれのプレーや各チームのスタイルだろうね。そこから自分の中で結論を出していく。サッカーファンの一人ひとりに好きなサッカーがあり、だからこそ、それぞれ応援するチームがある訳だよね。色んなチームの異なるプレーのやり方に注目して、自分の好みはどれか把握する。そしてそれぞれのスタイルで試合を楽しむことかな」
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