生成ＡＩ（人工知能）の「Ｃｈａｔ（チャット）ＧＰＴ」を手がける米オープンＡＩは、米マイクロソフトとの契約条項を見直し、人間の能力を超える汎用人工知能（ＡＧＩ）の開発に成功した後もマイクロソフトからの出資を受け入れ、同社がＡＧＩ技術にアクセスするのを認める方向で協議を進めている。英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が１２月６日、消息筋の話として報じた。５月撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic）

[６日 ロイター] - 生成ＡＩ（人工知能）の「Ｃｈａｔ（チャット）ＧＰＴ」を手がける米オープンＡＩは、米マイクロソフトとの契約条項を見直し、人間の能力を超える汎用人工知能（ＡＧＩ）の開発に成功した後もマイクロソフトからの出資を受け入れ、同社がＡＧＩ技術にアクセスするのを認める方向で協議を進めている。英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が６日、消息筋の話として報じた。 現在の条項によるとマイクロソフトはオープンＡＩがＡＧＩを開発すると、この技術にアクセスできなくなる。こうした条項が盛り込まれたのはＡＧＩ技術が商業目的で悪用されるのを防ぐため。ＡＧＩの所有権はオープンＡＩを統治する非営利組織の理事会にあるからだ。 ＦＴによると、オープンＡＩの取締役会は選択肢について議 マイクロソフトとオープンＡＩは、ロイターのコメント要請に即座には応じなかった。 オープンＡＩのサイトは「ＡＧＩは全ての商業および知的財産面のライセンス契約から明確に除外される」と表記。ＡＧＩ技術の完成時期については同社の理事会が決定するとしている。 オープンＡＩは１０月に６６億ドルの資金調達を完了し、その際の評価額は１５７０億ドルだった。